杏林大学
KYORIN
UNIVERSITY
476 Miyashita-cho, Hachioji, Tokyo 192-8508, Japan
TEL
(042) 6 91-0011 FAX
(042) 691-8617
GRADUATE
SCHOOL OF INTERNATIONAL COOPERATION
比較文化社会論: 21世紀の社会問題‐日･米･中を中心として
Graduate Seminar on Comparative Societies and Cultures (A) & (B)）
2007/08
Spring-Mondays (6) 18:00-19:30
Prof. Fumie Kumagai
Fall-Mondays (6) 18:00-19:30 熊谷文枝
「比較文化論」
熊谷 文枝 担当
1. OBJECTIVES
OF THE COURSE：
比較文化社会論の中心課題は、「己を知り、相手を知り、エスノセントリズムを理解し、文化大使となること」の四点にある。そのためには、世界の文化社会を客観的に比較検討し、類似点と相違点を知った上で、自分の考えを世界に向けて発信することが必要となる。しかし、世界中の文化社会を網羅するのは不可能です。そこで、本論では、現代アメリカの社会問題を中心に、日本および中国を中心とするアジア社会と比較社会学的に検討します。グローバルな情報社会に相応しい大学院の授業を目指し、インターネットで積極的に情報を収集することが課題の一つです。また､毎週講義の初めに､その週のカレント・トピックスをインターネットを活用し説明し、グローバル社会の社会問題への関心を喚起します。
アメリカの社会問題を学習のベースにするのは、次の理由によります。 世界の多くの人が興味を持つアメリカ社会。しかし知っているようで実は知らないのがアメリカ社会である。「米一極集中」と言われ、２１世紀の「強いアメリカ」像をイメージする。しかし、本当にそうなのだろうか。むしろ、グローバルな情報社会に生きる普通のアメリカ人の日常生活は、数々の社会問題との苦闘の連続である。事実、 2005年8月末アメリカ・ニューオーリアンズを直撃したハリケーン・カトリーナの惨状には、アメリカ合衆国を初め世界中の人々が大きなショックを受けた。それは、アメリカ社会の貧困と人種問題の深刻さを目の当たりにしたからに他ならない。そこで、「隠されたアメリカ」、「もう一つのアメリカ」とも言える２１世紀アメリカの社会問題を考察し、同様の社会問題を、日本および中国を中心とするアジア社会の場合と比較検討する。それは、健全かつ強固な国際関係および、国際文化交流確立に貢献する。したがって、「２１世紀アメリカの社会問題」を基礎とする本コースは、国際文化交流に興味を持つ方々には必須のものである。
教科書：熊谷文枝著 『21世紀アメリカの社会問題』 (勁草書房、2004) ISBN4-326-60171-X
http://www.populus.est.co.jp/asp/booksearch/detail.asp?isbn=ISBN4-326-60171-X
REFERENCES：
●Fumie
Kumagai, Ph.D. HP: http://www.sfc.keio.ac.jp/~n96287fk/
●熊谷文枝著書: http://web.sfc.keio.ac.jp/~n96287fk/profileJ.html
●清水克祐著『アメリカ州別文化事典』1986 名著普及会 ￥3,600.
●熊谷文枝著『アメリカの家庭内暴力』1983 サイエンス社
●熊谷文枝著『マージナライゼーションの青春』1993（再版）青山社 \1,500.
●熊谷文枝著『日本的生産システムｲﾝUSA』1996日本貿易振興会(JETRO) ￥2,000.
●熊谷文枝（編）『日本の家族と地域性』上･下二巻、1997ミネルヴァ書房.
●熊谷文枝著『デジタルネットワーク社会の未来』1999ミネルヴァ書房
● 熊谷文枝著『アメリカの家庭内暴力と虐待』2005ミネルヴァ書房
Dushkin/McGraw-Hill Web Sites URLs:
● A/E
Social Problems: http://www.dushkin.com/catalog/0073397342.mhtml
● A/E
Social Problems Table of Contents
● Dushkin
Online: http://www.dushkin.com/online/
● SOURCES: Notable Selections In Sociology:
http://dushkin.com/catalog/069739140x.mhtml
●Fumie Kumagai’s Home Page: http://web.sfc.keio.ac.jp/~n96287fk/
●
Sociology Links: http://web.sfc.keio.ac.jp/~n96287fk/SocURLs/SocURLs.htm
●Kyorin-Gaigo
eLearning Sites:
Kyorin-Gaigo eLearning: http://61.195.175.183/gaigo/
Kyorin-Gaigo eLearning Useful Links: http://61.195.175.183/gaigo/links/index.html
Kyorin-eLearning English Studies: http://61.195.175.183/gaigo/links/englishlinks.htm
3. COURSE REQUIREMENTS：
毎週の課題：
教科書のその週に取り上げるトッピック（章）を予習する。そして、その中から任意の一つのURLを選び、アメリカ以外の国の関連HPを検索・考察する。検索したHPをクリティークし、A4用紙1枚にまとめ、講義の終に提出する。提出時に遅れたものは受理しない。
4.
Term Paper:
今学期学習したトッピックの中から興味のあるものを一つとりあげ、日本（あるいはアメリカ以外の他の国）の場合を論ずること。（A4用紙５〜１０枚程度。）課題の詳細は、別途指示する。
提出期限：春学期：2007年7月9日（月）
秋学期：2008年1月7日（月）
CLASS
SCHEDULE:
添付のものは一応のガイドライン。したがって、受講者が研究したいテーマを考慮し、「談合」の上トッピックを決定する。
Contact Information:
Fumie Kumagai (熊谷文枝),
Ph.D., Professor of Sociology,
Kyorin University, 479 Miyashita-cho, Hachioji
192-8508
Kyorin University Phone: 0426-91-0011 FAX: 0426-91-8617
Office Phone (Direct): 0426-91-0012-3510
E-mail: <n96287fk@sfc.keio.ac.jp> or <fkumagai@sfc.ne.jp>
URL: http://web.sfc.keio.ac.jp/~n96287fk/
CLASS SCHEDULE：2007/08春学期
比較文化社会論: 21世紀の社会問題‐日･米･中を中心として(A)
熊谷文枝教授
S-1. 4/9 ガイダンス
S-2. 4/16 比較文化社会の正しい理解へ向けて：統一性と多様性
教科書序章、および第１章
S-3. 4/23 社会問題と理論的枠組み
教科書第２章
S-4. 4/30 (The
National Holiday - The University is Closed & No Class)
S-5. 5/7 社会問題と理論的枠組み･価値観（continued）
Short
Oral Presentation: （アメリカ以外の）各国の社会問題
S-6. 5/14 社会的階層と社会移動
教科書第３章
S-7. 5/21 貧困
教科書第４章
S-8. 5/28 人種と民族
教科書第５章
S-9. 6/4 偏見と差別
教科書第６章
S-10. 6/11 ジェンダーと性差別
教科書第７章
S-11. 6/20 家族の問題： 教科書第12章
S-12. 6/18 高齢者と介護： 教科書第１０章
S-13. 6/25 人口・AIDSの問題： 教科書第18、19章
S-14. 7/2 Oral Presentations
S-15. 7/9 Term Paper Due (No
in-class session.)
HAVE
A BEAUTIFUL SUMMER VACATION!
MERRYCHRISTMASANDAHAPPYNEWYEARHAPPYNEWYEARHAP